多能工育成塾③2019.08.16
前回に続き
「GW断熱材の取付方」指摘編です
受講生が 真剣に実施するのを見ているのは
楽しい事です
然しながら必ず 同じ結果になってしまいます
間違い易いというより 難しい取付方なのでしょう
そこが解るから 丁寧に説明しています
丁寧に何度もしているつもりですが
一度では正解になりません
間違った方が正確に理解できます
筋交い壁(斜材の有る壁=耐力壁)
にチャレンジしたグループです
筋違(斜材)に合わせて印をつけています
これは実際の建物では出来ないことなのです
建物はまず 組立=建方といいます
次が屋根 そして外壁廻りの順になります
外壁が張られない場合でも 外壁の下地に
透湿防水シートを先行して張ります
雨や、風を防ぐ意味になります
この画像はそこの処を 説明している場面です
余談ですが 今年みたいの長雨になると
外の仕事が溜まってきて 工程的には大変になります
別の班です
断熱材を筋違に良く合せています
次です 壁から外して断熱材の印に
断熱材を切り込みます
今の場所は外側の筋違なので断熱材の外側の
シート「通気シート」を剥します
壁の厚みは 105ミリです
筋違の厚みは 45ミリ
60ミリ残して 45ミリ カットします
そして 取付です
ここが 本当に難しいのです
正確に言えばこれでも 完全とは言えません
しかし 外側から見えているからできることです
見えていなければどうなるでしょう
或いはこの事を知らなければどうなることでしょう
これを内側から想像しながらすることです
内側から手を入れて確認します
前回の画像の様にならないように
前回の画像
端が丸まっている事
床から土台までが空いていること
手直しをした画像
土台 迄届いているが 柱の際が丸まっています
別の班
丁寧に詰めました
足して入れることは正解です
断熱材の一体化となります
最後に内側のシートを 3センチ残して床に取付ます
こうして断熱材として丁寧に取付て初めて
『断熱性能がある』 といえます
実はこ丁寧な施工方法は 「繊維断熱協会」
の HP に公開されています。
是非 ご覧ください いや 見る必要があります
我々のセミナーはこの協会とは全く別ですが
断熱性能を追求するとしっかり学ぶ必要が
有ると考えています。
その為には、知識を全て伝えたいと思って
講義をしています
次回は同じGWでも正確な性能が出せる
断熱材のお話です
ぐんま県で渋川の地で 新築からリノベーションまで
断熱性能からインスペクションまで目指す
エスエー企画株式会社 岩崎 けんじ