NEWSオーナーブログ

多能工育成塾②2019.08.11

多能工育成塾の2回目です。

 

前回、受講生が真剣に断熱材を取り付た処まででした

 

この取付は事前に説明し、各班ごとに自由に取り付け

た後全員で、各班を見て悪い所を指摘して再び学び

直す事を目的としています。

 

従って 作業途中で指摘はしません

ニヤリ です。

予想通りに間違います。

 

ココが大事なポイントです。

しかしこれが現実です。

 

メーカーは 当然性能がでることで開発します。

然しながら、その後のホローができません

 

当然ながら、現場は数限りなく全国にあります

メーカーが現場をすべてチェックすることはできません

 

「断熱講習」という制度があります。

設計者向け、施工者向けときめ細かくあります

 

施工している人、監督をしている人、管理をしている人

多分皆さんが受講されていると思います

 

なのに何故現場は 間違って施工をするのか気に

なりませんか 建築法規上や製品が規定通りでも

 

性能が担保されていないことになります

誰も気付かず 建物はどんどん建っています

 

講師をして、多能工の講師をして理解出来ました

一通りの教え方ではダメなのです

 

先ず学び 作業をし、指摘され 説明を受け

やり直しをして 初めてできる 

 

性能が規定通りに担保されることが

理解できる

 

『性能は現場で造られる』第一歩なのです

 

以下事例です

断熱材は当然 室内側から取り付けます。

 

この会場では取り付けた後 裏(実際は壁の中)

から見ることができます

 

 

 

表側(部屋の内部)からは床上から実際は梁まで

丁寧に通り付けてあります

 

然しながら 上部の処は 丸まっています

又 柱の付け根の処も 丸まっています

 

『断熱材は厚みが全て』 丸まっている部分は

厚みが不足する訳で 「断熱欠損」になります

 

床上に規定通り表側のシートは貼り下げています

 

 

壁の中は土台まで届きません

 

 

 

 

 

土台 まで届いていない壁の中

 

床を上げてからでは見えないから当然こうなります

床下の空気の流れ(気流)はどう動くでしょう

 

隙間からすきまへ壁を通じて動きます

 

柱の際の丸くなった断熱材に脇は空気の通り道です

暖かい空気は上に逃げます

 

断熱材は断熱欠損を起こしています

 

『断熱性能』が担保されていない一つです

 

これでも取り付ける前に講習を聞いているから

丁寧に表から取付ている結果です

 

 

もう一度 表シートを剥して土台まで定着させて

確認をしてから 表のシートを貼る必要があります

 

まだまだ怪しいですが 精一杯やった結果です

 

またまた いっぱい書き込んでしまいました。

次回は同じ受講生達が別の方法でチャレンジです。

 

本当はこのくらい断熱施工というのは難しいのです

こういったセミナーを開いて10年以上になります

 

世の中が断熱材入れて当り前になって

20年位 経つでしょうか まだまだこれが現実かも

 

ぐんま県で渋川の地で 新築からリノベーションまで

断熱性能からインスペクションまで目指す

エスエー企画株式会社 岩崎 けんじ