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・断熱材の登場と家の腐朽。2017.09.03

・断熱材の登場と家の腐朽。

昭和50年前後から『断熱材』と称されるものが出回り始めました。私の周辺でも『断熱材』を住宅に使うということが当たり前のようになりました。

現在のように『断熱性能』の正確な知識すらなく。販売店はただ断熱材を売ることのみでした。メーカーも販売店にただ卸すのみなのか、販売店は説明すら出来なかったのかもしれません。

『断熱材』を実際に使うのは大工さんです。実際に使う大工さんに断熱材の『性能』、『熱抵抗値』や『熱貫流率』等の数値的根拠は知らなくても良いと思います。研究する人がしっかり理論構築すれば良いのです。

ただ『気密』とか『通気』とかの違い位は知って欲しいなと思います。
売る人は説明する義務があると思います。

ずっと以前にGW(グラスウール)の1梱包の大きさ(風袋)が同じなのに使用可能面積(数量)が大きくなったことが有りました。

建材店に理由を尋ねました。「同じ風袋なのに使用できる面積が増えるのですか? 質(性能)を落としたのですか? 価格を上げたのですか?」

建材店はメーカーの営業マンと同行してきました。「質も価格も変えていません。売値を下げました。」の一点のみでした。

50mmの断熱材の質量を少なくして、空気量を増やしたのです。密閉している状態では無いのでしっかり梱包すれば風袋が同じで、断熱材量は増えるのです。きつい梱包を緩めると断熱材量が増えるのでした。

当時は知識も技術もこの程度だったのでした。そして断熱材が使われていきます。

壁や天井、その間、どのように使うのが正しいのか、知らされません。疑問も持たずに、『断熱材』入れれば効果が上がると思って使うのみです。

その結果どうなったでしょう。『家が腐る』と報道されるようになりました。

日本の『家屋の平均寿命』は27年~28年と言われるようになりました。

何故家が腐るのでしょう(つづく)