NEWSまじめな家のスタッフブログ

豆知識 カビ・白蟻注意報!!2017.05.14

先日、沖縄で梅雨入りが発表され、群馬も昨日から雨が降りました。
だんだんと湿気の多い季節になってきましたが、本日は湿気が家にもたらす影響を少しお見せしたいと思います。
エスエー企画は、リフォーム工事も多く施工しています。
大規模なリフォームでは、一度床や壁、天井を全て剥して、構造体を剥き出しの状態にします。
そんな工事をしていると、解体した際や、お家の調査に伺った際に、家が抱えている様々な問題を発見します。
たとえばこれ
GWのカビ01
壁を剥した際の様子です。
黄色いのは、一般的に使われている断熱材の一種、グラスウール。
めくれて裏側が見えていますが、カビだらけで真っ黒です。
断熱材を壁の中に入れると、屋外と屋内に温度差が生じます。
その温度差が結露を発生させ、壁の中に湿気が溜まった状態になり、湿気はカビの発生を促します。
中途半端な断熱や気密は、壁の中をカビだらけにしてしまうのです。
また、他のお宅では・・・
IMG_4001.jpg
柱が腐ってしまっています。
このお宅では、お風呂周辺の柱や土台が腐ってしまっていました。
酷い部分では、柱の直下の土台が腐ってしまい、柱が宙に浮いている所もありました。
お風呂やキッチン等の水回りでは、やはり湿気が溜まりやすく、躯体の腐朽や白蟻の被害が起きやすい部分です。
柱や土台が腐ると、家が傾いて建具の建て付けが悪くなったり、床が軋んで音が鳴ったりします。
今度は白蟻の被害の様子を紹介します。
IMG_0960.jpg
このお宅は、キッチンに黒蟻が出るということで、床下に潜って調査を行いました。
奥に見える蜂の巣のようなものが、白蟻の巣です。
白蟻はすでにいなくなっているようでしたが、残った巣に今度は黒蟻が棲みついてしまっていました。
白蟻は日の光が苦手なので、蟻道とよばれる通り道をつくります。
それがこれ
IMG_0917.jpg
基礎の内側に砂の固まりが上っています。
これが、白蟻が家の中に入ってきた跡です。
家の周りに、この蟻道を発見したら要注意です。
白蟻は家の中に入ると、柱を始めとする木材を食べながら上へ上っていきます。
被害が進んでいくと、柱の中がスカスカになり、家を支えられなくなってしまいます。
これからの季節は、家の中に湿気が溜まりやすくなってきます。
普段の生活でも、床下換気口の前に物を置かずに風通しをよくしたり、晴れた窓を開けて部屋の中の湿気を外に逃がしたりすることで対策をして、家を長持ちさせたいですね。