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楽しむカネカのソーラーサーキットの家と外断熱2020.07.25

カネカの二重通気工法が生まれた経緯の

想像物語です

そして

「外断熱の家」とか「うち(内)断熱」とかの

言葉が使われる以前のお話

 

 

それは北海道から始まりました

極寒の地北海道 熱を逃がさないようにすれば

より暖かくなると考えるのは自然のこと

 

隙間風があるから寒い

熱が逃げるから寒い

 

ならば

断熱材を入れて隙間を塞げば暖かくなる 筈

 

床下から冷たい風が来る だから

風が来ないように隙間を しっかり

「ビニールシート」で覆った

 

結果

 

事件が発生した

1980年 新築3年目で床が腐り

落ちる異変が発生 大騒ぎになった。

「ナミダタケ事件」

 


グラスウールの断熱材が「水蒸気の巣」

になってしまった

「水蒸気の巣」になることは 当時全く分かって

いなかった

 

「水蒸気=湿気(湿度)」

 

「水蒸気(湿度)」は冷めれば水になる

すなわち

水溜りになる

 

水溜りの中に木材をつけて置いた結果

木材が腐食し、支えていた木材が崩れ落ちて

「床が抜ける」ことになった

 

当時は留まった水蒸気(=湿度)は外に逃がす

「通気(つうき)」という考え方はなかった

 

「湿気」は「通気」を通して運ぶということを

後日「断熱」のことを勉強して初めて理解しました

 

これには私自身

納得できる事象を経験していました

 

傾斜地やがけ地に建物を建てる時は

凸凹の岩場に軸足を固めるために

構造物を鉄骨で造ることがあります

 

建物を支える土台面が平になるように

するためです

 

その構造体を囲っていない時は建物の下の

斜面の土はいつも「カラカラ」で「サラサラ」でした

 

一方 囲うと構造体に湿気が付いてきます

当時は「風通しが悪い」とダメだな 位でした

なぜダメかというと湿気で構造体である鉄骨が

錆びてしますからです

 

住宅はコンクリート(布基礎といいます)

で囲われています

 

布基礎の中の水蒸気(湿気)は

1平方メートルの中に20リットル

含まているといわれます

 

これは6畳の部屋にドラム缶(200リットル)

一杯の水を床下に撒くほど湿気がある例えです

 

(床下換気口の大きさの大切なところですが)

話を元に戻します

 

外から壁の中 床の中に水蒸気(湿気)を入れない

(通さない)「気密(きみつ)」という言葉もあります

 

構造体(土台 柱 はり 壁)を

傷めない腐らせないようにするのは

湿気を閉じ込めないことです

 

夏の住まいを快適に過ごすためには

窓を開け風を通すことです

しかし

風通しを良くすると冬は「寒い」し

 

窓を閉めて部屋を暖かくすると

窓ガラスにビッシリと水滴「結露」がたまります

 

建物を長持ちさせるためには「構造体」に

動く空気(風通し)が必要です

乾燥も大事です

 

しかし住み心地はよくない

綿入れ袢纏を着て炬燵に縮こまっている

図をよく見ます

 

「高断熱・高気密住宅」関心を持つようになり

「ソーラーサーキットの家」を見学し

丁寧な説明を聞き

長年の疑問が解ける思いでした

 

「ソーラーサーキット」は工法が素晴らしい

性能が担保されれば設計は思うようにできます

お客さんの要望に細かく寄り添うことができます

 

その中で生まれたのが地下室ですが

こちらは後で触れます

 

「ソーラーサーキット二重通気工法」を

正式に導入したのが 平成7年(1995)6月

爾来25年長いお付き合いです

 

カネカの「ソーラーサーキットの家」は更に進化し

「特約店制度」を導入し性能の均一化を進めました

 

平成になってから「高気密/高断熱」の

言葉を使う住宅が目に入るようになりました

 

2018年(H30年)から300平方メートル(凡そ90坪)

以上の住宅に適用義務(定められた性能の建材を使用)

が課された法律が施行されました

 

それでも「住宅断熱」の歴史は

1999年(H11年)「次世代省エネ基準」

が制定されてからのことで

わずか20年ほどです

 

「性能のある建材」を使えば誰でも

「性能のある家」になるとは限りません


まだまだ事例が足らないのかも知れません

「住みごこち」はそれぞれ違うものです

 

「住まいは」息の長いものです

「住みごこちの良い家」にしっかり

長く住んでみてください

 

住みごこちの良い家の事例が

ユーチューブsaいわチャンネルに一部

発信しています

ぜひご覧ください

 

住みごこちの良い住まいと

永く暮らせる家づくりの

エスエー企画株式会社

いわざき けんじ