断熱性能と施工技術2017.10.30
前回は、
『とんでもない高断熱・高気密高断熱の住宅』を
見てしまいました。で終わりました。
過去にも同じような体験をしたことを思い出しました。
前に、外張断熱張工法に大きな関心が集まった時期がありました。
外張断熱の良さがテレビや雑誌に多く取り上げられた頃です。
10年位前になります。
柱や梁の構造体の外側に断熱材で覆うように張れば、外張断熱です。
然し、施工が間違っていれば構造体に損傷が現れます。
断熱ライン、気密ラインの連続性です。
且つ、通気の処理です。ここが “肝” です。
気密と通気大事です。
湿度は 空気の流れ で移動します。
水分を含んだ空気が停滞することは、腐るということです。
腐らないようにする。『長持ちする家を造ること』 だから “肝” なのです。
これは工事に直接関わる施工者の知識の問題。
若しくは会社の姿勢なのかも知れません。
昨今は、断熱工法に多くの関心が寄せられてきました。
国も地球温暖化観点から一般住宅にも、取り組みが強化され
法令が整備され、断熱工事はしなければならなくなりました。
しなければならなくなったので、誰でもするようになったからです。
以前は面倒なので適当にしていた人もするようになった。
断熱工事は 施工の知識が大事です。
施工技術が大事です。
「地球温暖化に貢献する」こと。
省エネ化は個人の経済にも大事な要素です。
断熱工事の施工は
建物の“肝”です。
1級建築士 岩崎 謙治